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"旅行かばん" について独占インタビュー掲載
2015/10/23
CDの一曲目はまるで旅の扉を開けるかのように始まるピンポン。君を迎えに行く一少年の心の描写が実に面白い。まだ恋には不慣れな少年が女性の奇妙な生態にアタフタする様を軽妙に描くラブストーリー。
続く二曲目は好きだった気持ちをアボカドに例えたその名もずばり「アボカド」。急に、ふと君が心に入り込んできた冬の銀座数寄屋橋交差点。主人公は大好きだった君を失った気持ちを胸に手を当てて冬空の下、思いを馳せる。このあたりかな?まるでアボカドみたいな、、、、。
次の曲はさくら。僕を知ってる人はこの曲で好きになってくれた人も多いと思います。なぜこのアルバムに入れたか?と言うか、今まで何故入れてなかったか(笑)今回、少しアコースティックよりのアレンジにしました。タバコ屋の二階は健在です^^;
4曲目はhappy splash。とても夏らしい曲です。曲名のhappy splashはイルカショーの水しぶきを浴びると幸せになれるって話を聞いて。場所は江ノ島、新江ノ島水族館。駅から歩いてビーチ、そこを抜けて水族館までの道のりをお楽しみくださいませ(笑)
続いては青空スケッチ。自分の中での最近の作風はこの手の曲が多いかな? テーマは青春なんだけど、具体的に言うと西伊豆のような前半と後半は多摩川の河川敷かな?東急電車が多摩川を抜けて行く一直線がこの曲を書かせてる。12色の色鉛筆はこのアルバムのテーマでもあるんだけど、とても青春色の強い一曲に仕上がってる。まさに煙突から出た煙が雲になると信じてた頃の僕だね。
次は鎌倉。僕のファンの人でもこの曲が好きな人は多いですね。僕も大好きです(笑)あえてアレンジには手は加えてないです^^; シンプルなドラムループがこの曲の肝でもあるから。このアルバムのコンセプトが旅行かばんであるようにこの曲はアルバム作りのきっかけのような曲。間奏のセリフ、聞き取れました?(笑)
そして、待ちに待ってましたの女木島ロマンス^^;。この曲のためにこのアルバムタイトルにしたような曲です。とてもアルバムの中心的な曲です。浜辺の帆船ピアノはアルバムジャケットにもなっています。ふと訪れた瀬戸内海に浮かぶ小島、女木島。そこはかつて桃太郎の鬼が住んでた島とも言われてる。君との揺れる恋はまるでやじろべえ。愛らしい二人のやり取りはまるでクレヨンで書いた夏模様。僕の夏は瀬戸内海。子どもの頃から海とセット。麦わら帽子と潮風が僕の夏なんです。
続いて桜えび。場所は静岡は由比の由比漁港。由比駅で降りて、安藤広重の美術館や漁港で食べたかき揚げ、さった峠など僕らしいアイコンが多く散りばめられています。桜えびの季節には是非地元静岡のFMには取り上げてもらいたいですね(笑)登場してくる二人はまるで弥次さん喜多さんのよう。そんな二人は将来おじいさんおばあさんになってもずっといようねと約束する。そう、丸く反ったエビになってもだね(笑)
続いて日光写真。子どもの頃みなさんもよくやったであろう日光写真。今では心の印象的な比喩として使われますが、この曲では誰かになろうとした日光写真じゃダメなんだと訴えています。自分をを信じること、他の誰かがやってくれることに頼らない。このアルバムで1番の説教ソング(笑)前回の曖昧生活向上計画に通ずる部分もあるじゃないかな?
次は缶詰と缶切り。わりとラフスケッチ的な曲。でも内容は鮮烈で心に突き刺さってくる。ある日、開けようと思った缶詰が缶切りじゃなきゃ開かなかったってことだけなんだけど、そこから僕が何を思い、どう君に結びつけていくか?僕の想像力、お楽しみくださいませ(笑)
そしてFM世田谷の開局15周年記念に書いて見事グランプリをいただいた、ニンジン色した背高のっぽ。このニンジンは三茶にあるキャロットタワーのこと。世田谷区民じゃない僕ですが、散歩にはしょっちゅう行ってるのでよく分かってるつもりです(笑)この曲、あの大石吾朗さんにもお褒めの言葉頂きました(^^)
ストーリー展開には茶沢通りから環七、世田谷線などアイコンが散りばめられてます。間奏のシンセソロの心地よさに、この曲ありがちの2番のAメロが無いんですよね。本当はあったんですが、5分以内というコンテストの規定のためカットしたんです。実はキャロットタワーの一階の雑貨屋が登場してたりするんですけどね(笑)
最後は短い短いとても短い黄色い帽子。実はうちの娘ももう5年生なんですね。あっという間です。実はこの曲を書いたのは娘が小学1年生の最後の登校日の日。今日で黄色い帽子を卒業かって思いで即興で作りました。自分にとってとても大切な曲です。
全12曲いかがでしたでしょうか?昨今シングルの寄せ集め的なアルバムが多い中、コンセプトにこだわったアルバム、旅行かばん。楽しんでいただけましたでしょうか? 一曲、一曲にとても思い入れがあって、この12年ぶり12曲入りって言うのは12ヶ月と言う1年365日、四季を思い描きたかったと言う意味もあります。12色の色鉛筆で描きあげたようないつまでも季節とともにそしてみなさんの心の片隅にでも置いていただけたら嬉しいです。
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